2023.12.10
お知らせ
記事を見ていただいてありがとうございます。
メディクス通信12月号です。
今月は「感染性胃腸炎」についてです。
冬に流行することが多い感染症として感染性胃腸炎があります。
ウイルスや細菌などの病原体が腸に入って感染し、腹痛や下痢、嘔吐などの症状が起こる病気です。
今回は感染性胃腸炎の原因と対策について解説していきます。
◾️感染性胃腸炎とは
ウイルスや細菌などの病原体が腸に入って感染し、腹痛や下痢、嘔吐などの症状が起こります。
感染性胃腸炎の原因となるウイルスや細菌は、基本的には一年中存在しているものですが、初冬に感染者数が増加する傾向にあります。
◾️原因
感染性胃腸炎の原因となる病原体の多くは、ウイルスと細菌です。
原因となる主なウイルスには、ノロウイルス、ロタウイルス、アデノウイルスなどがあります。
また、原因となる主な細菌には、カンピロバクター、サルモネラ菌、ウエルシュ菌、病原性大腸菌、黄色ブドウ球菌などがあります。
これらの病原体が体内に侵入し、腸内に感染して、腹痛や下痢、おう吐などの消化器症状を引き起こします。
◾️症状
感染性胃腸炎の典型的な症状は、下痢、悪心・嘔吐、腹痛、食欲不振で、発熱することもあります。
成人では下痢、小児では嘔吐が多いといわれています。
しかし、原因となる病原体や、病原体の量、感染した時の体調などにより、食欲不振や悪心程度で自然に治る場合もあれば、激しい嘔吐や水様の下痢など強い症状が出ることもあり、症状には個人差があります。
特に小児や高齢者では、下痢によって脱水症状になることもあるため、注意が必要です。
◾️対策
予防策には頻繁な手洗いが含まれ、特に食品を取り扱った後や感染者と接触した後は、手を十分に洗うことが重要です。
食器やタオルを患者と共有せず、食品の安全性を確保し、清潔な水を飲むことも予防策の一環です。
感染したと疑われる場合は、感染性胃腸炎は基本的には数日で自然に治るため、安静を保ち、経過をみていきましょう。
自分で水が飲めない程ぐったりしていたり、症状が強くなったりする場合は、医療機関を受診しましょう。
もっとも大切なのは脱水にならないように、下痢や嘔吐で失った水分を補給することです。
電解質も一緒に補給するために、スポーツドリンクや経口補水液を少しずつ飲むようにしましょう。
先日久しぶりに友人とバスケットのシューティングをしました。若い時に何げなく繰り返してきた動作もこの歳になると数日に渡る筋肉痛を引き起こすことを思い知らされました。これからは運動を習慣化してこのような状態にならない身体を手に入れたいと思います。
【メディクス松戸クリニックでは松戸市近辺への在宅医療を行っています】
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